太公望vs聞仲
◇十本刀戦(るろうに剣心)
緋村剣心vs瀬田宗次郎
◇ワムウ戦(ジョジョの奇妙な冒険第2部)
ジョセフジョースターvsワムウ
◇WC準決勝 誠凛高校vs海常高校(黒子のバスケ)
黒子テツヤvs黄瀬涼太
◇生徒会戦挙戦(めだかボックス)
黒神めだかvs球磨川禊
というわけで、えー…今しがた挙げさせてもらったこれら歴代WJの「対決バトル」に共通する事柄とは一体何でしょうか
(いきなりのクイズ形式)

お…お分かりですかね?!![]()

・作品史上最も盛り上がったバトル?!
・管理人であるこの私の一番好きな対決?!
・魅力的な敵キャラとの一騎打ち?!
ウーン、いずれも決して間違いではないのですが…
もう少し厳密に申し上げるならば「ラスボス戦直前の、二番手の敵によるバトル」っていう共通項が当てはまるかと思います。
正直なところ、実はラスボス戦=消化試合戦とまで考えている私としては、じゃあ一体バトル漫画の醍醐味とはどの時点の対決にあるのかを語るに、「ラスボス直前」の試合が最もアツかったりするんですよねー。
いやジャンプ作品のすべてがそうだとは言いませんが、不思議なことに私が好きになる作品には得てしてそうした傾向が見受けられたりします。
しかしなぜ「ラスボス戦直前」の対決がこうも盛り上がるのか…
いやもっとざっくばらんに言ってしまうならば、「なぜラスボス戦は面白くないのだろうか」…
いやいやラスボス戦こそが至高だろって方、すみませんっ。
あくまで個人的見解です!
然るにラスボスとは、最終決戦の切り札であり、手の内(戦い方)を見せすぎてはラスボス戦の盛り上がりに支障をきたすという意味でもミステリアスな存在になってしまうことは自明です。
しかしそうすると、ラスボス戦までの道のりが長いヒット作品であればあるほど、読者を飽きさせないためにもラスボス以外の敵キャラとの因縁づくりは必至です。
まあそんなときにお役立ちなのがいわゆる「二番手」の敵キャラなわけですよね。
それは単純なパワー関係だけでなく、ラスボスの腹心であったりする場合もあれば、●●四天王などのような、徒党を組んでるわけではなく立場はあくまでも並列といったような、一見、誰が二番手なのかはわかりづらいケースもあったりします。
上記に挙げた例でいくと、ワムウや宗次郎などは分かりやすくラスボスの腹心だったりしますが(球磨川先輩もある意味では安心院さんの腹心になるのかな)、黄瀬はラスボス(赤司)の腹心ではなく、また聞仲のように分かりやすく組織内での二番手的実力者というわけでもありません。むしろ自身を「(キセキの世代の)下っ端」と揶揄しているくらいです。しかしながらそれでも私が「二番手」にふさわしいラスボス直前対決の例に挙げさせてもらったのはひとえに「主人公とのリベンジ対決」というイベントが課せられていたからです。
前述しましたようにラスボスとは得てして「ミステリアスな存在」であり「切り札」なわけです。だからこそラスボス戦までの「因縁対決」は二番手が引き受ける場合が多かったりするわけです。
そんな高揚感高まるアツい二番手との「再戦の約束」が、ラスボス戦直前までの壮大な伏線となってくれるのは、「バトル編序盤で主人公と一戦交える敵キャラ」に他なりません。
一方でバトル漫画における「最初の敵」=「かませ(敗北キャラ)」という宿命も同時に背負う以上、ラスボス戦直前の「リベンジ戦」は双方に大きな成長要素が必須となってきます。
それは新技の開発であったり、あるいは精神的な進化であったり様々ですが、そうした「この前とは一味も二味も違う」顔を見せてくれるのが二番手とのリベンジ対決(第二ラウンド)の醍醐味なのかもしれません。
えーーーー…
かなり、かなり前置きが長くなりましたが、ようやく本題です。
つまりバトル漫画を「ラブコメ」に変換した際、楽のハートを射止める「ラスボスキャラ」を千棘(ヒロイン)とするならば、小野寺さんはいわゆる、ラスボス戦直前に大きな「リベンジ戦」が用意されるべき「二番手の敵キャラ」となるわけです。
新月村では借り物の長曾根小鉄を廃刀にされた瀬田宗次郎のように、金剛山を落とされた聞仲のように、ローマでは実力こそ圧倒的優位にありながら知略戦で見事出し抜かれたワムウのように、練習試合では格下と思っていた新設校に敗れて涙した黄瀬涼太のように、庶務戦では凡人と侮っていためだかちゃんの幼馴染である善吉に江迎ちゃんを浄化させられた球磨川禊のように、かつてバトル序盤では思わぬ敗北を強いられた「二番手」キャラが、その屈辱的敗北の経験をバネに再び主人公に戦いを挑むラスボス直前の「最終決戦」…
小野寺さんもまた、「楽とは両想い」という圧倒的優位にありながらこれまでほんの少し勇気が足りなかったために、「敗北」を強いられてきましたが、ここにきてようやく一歩前進、楽へ宣戦布告をするのです!
「私頑張るから」
「今は何の事か分からないと思うけど」
「いつか一条君にも分かるように頑張るから」
「だからそれまで」
「私のこと見てて欲しいの」
そして迎えるラスボス戦前夜…!!!
きっとね…楽と千棘、2人の「ニセコイ」が「マジコイ」になった瞬間、小野寺さんの「負け」はほぼ確定ということなのかもしれないですが…だけどかつてラスボス戦(消化試合)直前に最後のキラメキを魅せてくれた歴代バトル漫画の「二番手」たちのように、小野寺さんもまた、最後の最後で大きなターン(あがき)を魅せてくれるものだと信じております!!!
小野寺さん…これまでは負け続けだったけど、そして最終的にはとどめを刺されて大きく傷つくことになるんだろうけど…このまま何もせずにフェイドアウトってことはないと思ってます!どうせなら派手に戦って、全てを出し切り、「最高の敗北」を魅せてくれることを願って…♡
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