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Channel: ゆめかたつの曲解的漫画考
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【黒バス3期感想】16話(66Q)「勝利ってなんですか?」 ところどころのカットにアニメ解釈の意図が見え隠れした帝光編もついにクライマックス!

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くろこんばんわ
yukuです。

アニメ黒子のバスケ3期16話66Q感想です



もはや「勝つこと」が当たり前となった帝光バスケ部において、強くなりすぎたキセキの世代たちも学年が上がり、ついに全中3連覇を目前に控えます。

ロッカールームにて。「弱い奴らばかりで面白くない」と愚痴る紫原

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どこか士気が上がらない様子のキセキの世代たち(水槽の中みたいな閉塞感)

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そんな彼らの会話を背に何やら決意を秘めた表情の赤司主将

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そして唐突に始まる「身内での賭け試合」…

紫原に決められたボールを「横取りっスー」と相手チームの前でも頓着せずはしゃぎまくる黄瀬

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この賭け試合、原作ではたしか黄瀬のアイデアだったはずですがその部分はオールカットされてましたね。

というよりこの流れだけでみると、赤司の発案のようにも見えてきます。

決して明言はしてないですがこの赤司アップからの賭け試合シーンという見せ方に、赤司を黒幕とするアニメ的解釈の意図を感じます。

まあ推測にすぎないのですが…


さてこの「身内賭け試合」、キセキたちのモチベーション持続の効果は抜群だったようで試合は順調に勝利をおさめます。

が、1人浮かない顔つきの黒子。

「どうしてあんなことをしたんですか」とキセキたちを詰ります。

しかしそれに対し「つまんない試合をピリっとさせるスパイス的な?」と相変わらず悪びれる様子もなく答える黄瀬
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そして青峰もまた、「テツが言ったんだぜ、手ェ抜くのはよくないみたいに言ったの」と開き直り発言を…
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さてそんな感じに平行線な黒子とキセキたちとすれ違うは誠凛高校バスケ部の面々…!

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なんともピリピリとした不穏な空気の中、1人だけ楽観的な表情の小金井先輩…

木吉たちを初めこの世代のバスケ経験者は、みな一様に帝光中ひいてはキセキの世代たちの圧倒的実力の洗礼を受け、多かれ少なかれ敗北感を植え付けられた選手たちばかりです。

だけど高校からバスケを始めた小金井先輩は、帝光中ひいてはキセキの世代たちによるいわゆるトラウマや屈託といったものがない分、どこかあっけらかんとしてるのかもしれないですね。

すみません話逸れました///

小金井先輩についてはまた決勝で熱く語れたらいいなって思ってますので今回はこの辺で…(フラグ)


全中に挑むキセキの世代たち。
もはやその貫禄は中学生のものとは思えない――

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全中3連覇への駒を着々と進める…
(おっ黒子っちのパスだ…!)

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そしてこの試合に勝てば決勝戦…荻原くんとの約束も果たせる…

ということで久々にやる気満々の黒子っち、「自分を試合に出してほしい」と意気揚揚、直談判します。
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ところが思わぬ展開に…!

なんと相手チームとの接触事故で黒子、戦線離脱…
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黒子の見舞いで鉢合わせ「バスケは楽しいか」と尋ねてくる荻原に昏い目を寄越す赤司

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その直後、黒子から荻原との試合は「決して手を抜かないでほしい」と懇願される赤司、「約束しよう」と返答し試合会場へ…

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黒子が試合に出られないと聞いてしょんぼりする黄瀬

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この全中、勝っても負けてもこのメンバーでやれる公式戦は恐らく最後でしょうしね。

試合に対する考え方は異なれど、やはり黄瀬にとってもほかのメンバーにとっても黒子は大事なチームメイト(仲間)であることに変わりなく、今回の黒子欠場はそれぞれに思うところはあった様子。

とそこでおもむろに赤司、「この前言っていたあの話、聞かせてくれないか」とメンバーに持ちかけます。

ここでも原作と同じく「赤司以外の何者かの発案」(あからさまに面倒臭がってる紫原ともともと賭け試合などには乗り気でなかった緑間は省くとして青峰か黄瀬の発案)ではあれど「言いだしっぺ」はボカしたまま…というところまでは原作通りの様子ですがアニメ版では明らかに赤司が積極的にこれから行われようとしているいともえげつない「ぞろ目試合」の火蓋を切ろうとしているのが顕著です。

これも推測ですが黒子を追い詰めた帝光の「ある出来事」に対しアニメ版ではあくまでもその黒幕を赤司にしたいのかなという意図が見え隠れしてるような気がします。

そしてそこにはもちろん、これまでの「20点ノルマ」や「身内賭け試合」と同様、チームをただただ勝利へと導くため選手のモチベーションを強化したいという主将としての赤司の想いもあるでしょうが、今回に限り、荻原への「嫌がらせ」の意図もあったりするのかなとも感じたりするのです。

飛躍しすぎかもですが、赤司が荻原を標的に自分のチームを使ってぞろ目試合などというスポーツマンシップに反する「嫌がらせ」を仕掛けた背景には先ほど黒子を見舞った際の荻原との邂逅があるのかなと…「バスケ楽しいか」の質問がよほどカンに触ったのか…そしてそれに追い打ちをかけるかのように黒子の「今回は本気でやってください」という申し入れ――

赤司はそんな生っちょろい2人に「勝利こそすべて」「敗者はすべてが否定される」という、自分が親から刷り込まれてきた摂理を突き付けてやりたかったのかなと、そんな気がしました。

絶望する荻原くんを目の当たりにして茫然自失となる黒子

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「勝利ってなんですか」
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もはやバスケを続ける意欲を失った黒子。

だが、訪問先の明洸中で荻原くんのチームメイトを通して託された荻原君からのメッセージとリストバンドでもう一度バスケと向き合おうとする。

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なお、赤司の招集により最後に集うキセキの世代たち
「これからは敵同士だ」「次は高校の全国で会おう」

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「自分以外を淘汰しなくては気が済まないはずだ」
「理屈ではなく」「本能が」

色々とありましたが個人的には赤司のこういうとこ、めっちゃ好きです。

内情はどうあれ、これまで一癖も二癖もあるキセキの世代たちをまとめあげ、全中3連覇まで導いたのは紛れもなく赤司自身のキャプテンシーによるものだし、そこについては「みんなよくついてきてくれた」的なキャプテン風を吹かせてもバチは当たらないんじゃないのかなって思ったりするのですが…そういったそぶりは一切なく、「キセキの世代」という栄誉ある称号すらも「嫌悪している」とバッサリ。

こういうとこ本当に承認欲に頓着がないというか、個々を尊重するというか、悲しいほどに「勝利」以外に執着がないんだなあっていうのは思いました。

そして帝光時代の回想は幕を閉じ、シーンは懐かしの誠凛バスケ部in火神家へ…


荻原のことでウジウジ悩む黒子を一喝する火神

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そして優しく黒子にヤキを入れる日向先輩たち

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決意新たに決勝へ…

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帝光編ラストのエンドカードは三決組の緑間と黄瀬

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この2人のツーショットは結構好きです。

高校に入り、「海常のみんなとバスケするのが楽しくなってきた」という黄瀬に対し「楽しい楽しくないでバスケをやってない」と断言していた緑間――

今回の3決戦では黄瀬の負傷によりこの2人の対戦は実現しない感じですが、チームメイトとの絆や敗北を経て互いに成長した緑間と黄瀬の対決は見てみたかったですね…









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