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Channel: ゆめかたつの曲解的漫画考
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「女の敵は女」とか言ってくる男こそが「真の敵」であると心得よ

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「敵なんかいないんだよ」「いるとすれば心の中に」
「きみ達にそっくりな奴がいるだけだ」
by安心院さん『めだかボックス』より



社会に出ると、あらゆる手段でマウントポジションを取りたがる輩ってのが一定数いるものであると痛感するのですが、とりわけ、対立感情を煽ることで人間関係の主導権を牛耳ろうと画策してくるタイプが最も悪質であると思っております。

標題にある「女VS女」の対立構図にやたら持っていきたがる人の心理としては、単に高みの見物よろしく面白がってるだけというケースもあるのかもしれませんが、むしろ女性同士で結託されるより争ってもらっていた方がイニシアチブを握る上で何かと好都合であるからという男性側の意図(ステマ)が見え隠れするのです。

もちろん、「煽るなんてとんでもない!コッチは女性同士の諍いには振り回されっぱなしでうんざりなんだ」という男性陣も少なからずいるとは思います。しかし一方で恣意的に女性同士の対立をけしかけることで利を得ようとする「黒幕的存在」があることにもそろそろ気づかなければいけません。

話は逸れますが、生活保護問題や社会保障費問題などの話になるとすぐに「生活保護受給者VS納税者」あるいは「老人世代VS若者世代」のような構図になりがちなのには眉を顰めざるを得ません。要は国民VS国民で対立しているうちには根本解決にはならないということです。なぜならそうした税金の使い道(采配)の権を握っているのは国の権力者だからです。

そりゃ権力者たちにとってみれば、国民同士で対立してもらっておいた方が何かと都合はいいのでしょうね。例えばゆとり世代がやたらと槍玉にあげられるのも、本来ならば責任はゆとり世代たちにあるのではなく、ゆとり世代を生んだ社会施策に責任の所在があるわけです。そうした背景に目を向けず、「これだからゆとりは」などとゆとり世代を目の敵にする世代たちこそが、最も権力者に踊らされやすいチョロ過ぎ世代といえるのかもしれません。

そして「女の敵は女」と煽ってくる男性については、これは日本が男性社会であることの象徴でもあると思っております。

ひと昔前に比べれば、社会における女性の地位は向上し、職場でも女性が権利を主張するようになってきました。

とはいえ、男性と肩を並べるほどのステージに女性が上がってきた場合、まだまだ男性が優遇された社会であると感じております。

よく、レディスデーや女性専用車両などを例に挙げて「女尊男卑社会」などと揶揄する男性もいますが、よく考えて頂ければわかるかと思いますが、それらはあくまでライフシーン(消費者側)における女性優遇措置に他ならず、少なくともこの資本主義社会においては社会的に優遇されない限り、いくらレディスデーなどでご機嫌取りされたところで大した「旨み」はありません。

未だに大手企業でさえ、男性社員が女性社員に対し「女子力」について言及するなど、能力以外の付加価値を「女性である」というだけで要求・番付してくるようなことが看過されている現状です。

一方で有能な女性社員を当然のようにサポート役につかせつつ仕事の手柄はまるまる自分のものにできる、男性にとって「良い時代」が長く続いておりました。

が、恐らくそんな古き良き時代に恵まれてすくすくと地位を登ってきたオジサン世代にとって、今の世の中は若干生きづらいものであることは想像にかたくありません。

昔ほど女性が自分たち男性のためだけにサポートしてくれなくなった。

どころか出世争いにまで参画してくる女性まで出てくる次第…

崩れゆく男性社会神話…

危うし!男性の既得権益!

それでも男性同士が結託し、限られた権力のパイを女性から断固守り抜ければ問題はないのでしょう。しかし男性とは得てして組織的生き物であり、いわゆる縦社会に順応しすぎたためか、あいまいな横同士の結託はどうも苦手なように思われます。

一方で女性は組織社会で生き抜くにはまだまだおぼこな部分もありますが(そりゃ男性とは年季が違いますからね…縦社会を渡る上での拙さはどうしてもあります)男性よりもリベラルな感性に長けている分、横の結束力は強いものです。

これは私の経験則ですが、女性同士がトラブルになる時はそこに得てして男性の存在がありました。もちろん男性がいてくれてこその刺激を与えてもらったりもするので、一概に男性=害であるとは言いませんが、女性同士の平和を乱すのは男性であり、それはなぜかというと男性はおよそ「みんな公平に」というような平和的解決の発想に乏しいからです。

男性がすぐに女性同士の対立感情を煽ってくるのも、女性同士を結託させないことで自分の優位性を維持したいからです。

悲しいかな、長きにわたる男性社会においてキャリア女性は自分がモブキャラになることに慣れすぎたのかもしれません(あくまで社会的にですが)

男性から搾取され続けるモブキャラであることを良しとせず、自身の能力や成果に伴う社会的権限を要求し、上層志向を持った女性はしかし、他のモブキャラに甘んじる女性たちからの反感を買い、足をすくわれがちです。

……しかし本当に足をすくってくるのは、そうした女性たちなのでしょうか???

これも私の経験則で申し訳ないのですが、女性同士の「敵意」を巧みに煽ることでそうした異分子的存在を孤立させようとしてくる仕掛け人は大抵男性です。

本当に倒すべき相手は、これまでぬくぬくと下駄を履かされ、権力に胡坐をかいて女性たちの能力を搾取し、社会の美味しいところを蹂躙してきた男性なのだということを女性たちに気づかせないために、女性の本分の枠を抜け出し男性に牙をむく女性の敵は女性であるとうまく誘導することで、男性は自分たちの既得権益を必死で守っているのかもしれません。

ここまでかなり言葉足らずな上、妄想たけだけしい記事になってしまい、もし癇に障られた方がおられたのならお詫びいたします。

まあ結論としては「女の敵は女」他、いま自分の身近でうごめいてるその「敵意」は果たして本当に私たち自身のモノなのか、その場の人間関係を一網打尽に支配したいと願う誰かによって煽られているだけじゃないのか、その都度冷静に立ち止まって熟考する必要はあるなということが言いたくてこの記事を書きました!

最後まで読んでくださった方、どうもありがとう!

そして特に男性の方、お気を悪くさせたならゴメンナサイ!

苦情は受け付けます◎



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