こんにちわ
yukuです。
主人公・黒子テツヤの「好敵手(ライバル)」役として最もふさわしいのは誰なのか…?
因縁的なものからエピソード、能力属性などの様々な角度から数名候補を挙げた上で「マスト好敵手」を検証していきたいと思います。
黒子テツヤの好敵手候補その1:高尾和成
秀徳バスケ部1年PG。「鷹の眼(ホーク・アイ)」を持ち、ミスディレクションを無効化する黒子の天敵ともいえる存在。高尾本人も黒子のことを「同族嫌悪」と言っており、黒子も「(その感覚は)分からなくはない」と言及している。3Pシューター緑間のよき相棒役としてスコアに貢献し、「秀徳の光と影」と日向にいわしめた。
黒子テツヤの好敵手候補その2:黄瀬涼太
海常バスケ部1年SFでありエースを務める。黒子とは同じ帝光中出身で、キセキの世代の1人。黄瀬の1軍入り当初、教育係を務めた黒子にとってはキセキの世代の中でも少し「特別な存在」であり、準決勝の際には「(黄瀬くんのことを)一方的に好敵手だと思ってました」と明言している。いわば「公式ライバル」でもある。
黒子テツヤの好敵手候補その3:青峰大輝
桐皇バスケ部1年PFでありエースを務める。黒子とは同じ帝光中出身で、キセキの世代のエースでもあった。またシックスマン黒子の「かつての光」でもあり、「青峰君にもう一度笑ってプレイをしてほしい」というのが黒子の「打倒キセキの世代」の大きなモチベーションのひとつにもなっていた。
黒子テツヤの好敵手候補その4:赤司征十郎
洛山バスケ部1年PGでありエース・主将を務める。
黒子とは同じ帝光中出身で、主将としてキセキの世代たちを従わせていた。なお、黒子の能力を見出し「幻のシックスマン」として登用した張本人でもあり因縁的には申し分ない。決勝戦での対戦相手でもありいわゆるラスボス。
黒子テツヤの好敵手候補その5:黛千尋
洛山バスケ部1年PF。黒子の「新型」として赤司に見出された「洛山版・幻のシックスマン」。黒子とは雰囲気や経歴もソックリであり、高尾同様、黒子によって「同族嫌悪」の気持ちを抱かせる「合わせ鏡」的存在。決勝戦では黒子との「上書き対決」に敗れはしたものの、誠凛側にかなりの苦戦を強いた。
黒子テツヤの好敵手候補その6:降旗光樹
本編において特にこの2人が対立している描写はないが、将来的にスタメン争いの相手として最も可能性が高いということで一応候補に挙げてみる。凡百ながらも努力を惜しまない点と、コート上ではその観察力を駆使し味方の欠点をうまくカバーしつつパスを繋ぐというところが黒子のスタイルに被るといえなくもない。今後の化け方次第では黒子のポジションを脅かす可能性無きにしも非ず?!
以上、思いつく限り挙げてみました。
えと…どうでしょう。
あっ先に結論を言っておきますと、黒子テツヤの好敵手役に最もふさわしいキャラを敢えて絞るなら、私は候補2の黄瀬涼太であると考えております。
ただし私がそれを言うと、「イヤイヤそれ単にアンタが黄瀬クン好きやからってだけですやん」などと、ともすれば「推しキャラ贔屓疑惑」をかけられるのは若干不本意ですので…![]()

以下、「黒子テツヤの好敵手に最もふさわしいのは黄瀬涼太である」という”理由(わけ)”について、とくと語らせて頂ければと思います。
えー…
出来る限り長文にならないようサクサクっとまとめますんで!
さいごまで読んでいただければ幸いです![]()

◇作品における「宿敵(倒すべき相手)」と主人公の「好敵手(倒すべき相手)」は別物と考えるべき
『黒子のバスケ』という作品全体でみるならば、「因縁の宿敵」ともいえる相手はやはりキセキの世代の中でも、黒子に「幻のシックスマン」の力を見出した赤司であり、黒子のかつての相棒でもある青峰の2人が最もふさわしいキャラであることは言わずもがなです。
特に赤司などは黒子たち誠凛の「決勝戦相手(ラスボス)」として重要なポジションであり、「強敵」としての存在感も申し分なしです。
また青峰は、「真の光」でもある黒子の新しい相棒・火神にゾーンのレクチャーを施すなど、試合の決着がついてからも何かと「かつての敵」であった主人公チームに世話を焼く、まさに少年漫画お馴染み「愛されるライバルキャラの鏡」とも言えるポジションにあります。
…ただし、彼らはあくまでも誠凛にとっての、あるいは黒子と火神による「光と影コンビ」にとっての宿敵であるという要素が強く、黒子テツヤ個人にとっての「好敵手」としてはやや弱い気がしなくもなかったりです。
そもそも、キセキ攻略にはもともと「新しい光=火神」と組むことが黒子の中では大前提でした。
そしてそれは決別したかつての光である青峰や、チームプレイの排除によって黒子の「幻のシックスマン」としての存在価値を切り捨てた赤司に対する黒子なりの復讐でもありました。
なおその私怨は誠凛バスケ部との出会いによって浄化され、「誠凛バスケ部の一員としてみんなで日本一になるためにキセキの世代を倒す」という考えに変わった時点で、彼らは黒子テツヤ個人の「好敵手(倒すべき相手)」である前に、主人公チームである誠凛バスケ部全員の「宿敵(倒すべき相手)」となったのです。
まあ…強いて言うなら青峰は”火神にとっての「好敵手役」”であるかもしれませんね。
「誠凛バスケ部を日本一にする」という大義以上に、青峰に対し「アイツはオレが倒したい」とライバル視しているフシが火神からは感じられるからです。
というわけで黒子テツヤの個人的好敵手役としてふさわしいかどうかを検証するならば、青峰と赤司はまず候補から外してよさそうだという判断になります。
◇「好敵手」と「天敵」は似て非なるものである
前述した「個人的好敵手」ということを挙げるとするならば、最も候補として近づくのはやはり、同じ「影」特性である高尾や、「ミスディレクション」の使い手でもある黛ということになるでしょうか。
降旗くんもまあ…「影」というにはプレイスタイルは確立しきってないですが、将来的に黒子ポジションを脅かす可能性を考えるならば候補に入れておくべきでしょうか?
そして「同族嫌悪」は得てして、自分と「似たスタイル」だからこそ生じるものであることは高尾や黛のみならず、例えば灰崎と黄瀬、青峰と火神の仲がやたら悪いことからもうかがえます。
なお、バストサイズは全く違いますが「選手の能力分析」という能力的な要素でいえばリコと桃井なんかも属性的には似てるがゆえの「同族嫌悪」があったりもするのでしょうか。
いわゆる「目障りな存在」ってやつです。
特に灰崎などは黄瀬のことを1軍に入る前から、それこそなぜか名前を聞いた時点からなんとなく「気に入らない」と敵視対象としてます。
そして黄瀬もまた、他の1軍レギュラー陣にはあれほどの「敬意」を払いつつも灰崎に対してだけはやたらつっかかり、練習中においても喧嘩の絶えない日々は灰崎の退部時まで続きます。
しかしそんな「スタイル(能力)のやたら似ている」灰崎と黄瀬が「ライバル」同士であるという感覚は個人的に実はあまりなかったりします。
まあ、ここからは考え方それぞれなのかもしれませんが、少なくとも少年漫画における「ライバル関係」ってもっとこう…対立しつつも爽やかなものを期待してしまうんですよね!
衝突はすれど互いに認め合っているというか…
灰崎戦が「消化試合」の如くあっさりと後味悪く終わってしまったからというのもあるでしょうが、どうも灰崎と黄瀬に関しては「好敵手関係」というよりも別の何か…強いて言うならば「天敵同士」に過ぎない関係であると思うのです。
一方、黒子の方に話を戻すと、黒子にとっての高尾、黛はどうでしょうか。
灰崎と黄瀬ほどに殺伐とした感じはないものの、「好敵手」というよりかはやはり「同族嫌悪」の絡む「天敵同士」といった方がしっくりくるような気がするのです。
切磋琢磨し合える関係というよりかは、「排除すべき」関係といったところでしょうか。
というわけで、「好敵手」と「天敵」を別物と考えるならば高尾と黛(そして降旗くん)もまた、好敵手候補からは外すべきなのかなという判断です。
◇【まとめ】「コイツにだけは負けたくない」――その想いに互いのポジションや実力の差など介入する余地は一切ないのである
はい、なんだか消去法みたいになってしまいましたが…
まず『黒子のバスケ』作品内における黄瀬というキャラについて語るとするならば、本作品の「宿敵」にあたるキセキの世代の1人であるという重要なポジションながら、ラスボスでもなく黒子の元相棒でもなく、因縁的にはやや薄い印象があります。
もちろん一番最初に登場した敵キャラとしてのインパクトや、チーム同士としての因縁関係はあったりするものの、前述した高尾や黛のような「合わせ鏡」的要素もなく…むしろ黒子とはスタイルも性格も対極にあるようなキャラです。
火神との「エース対決」にしてもやはり青峰vs火神とのゾーン対決に比べればワンオンワン対決では見劣りする感が否めません。
もちろん黄瀬個人としては、試合での見せ場も多く、成長キャラとしても充分脅威であり、またキャラクターとしての魅力も申し分ないとは思います。が、「因縁性」としてはどうでしょう…むしろ他の候補者と比べても希薄であるとさえ言える気はします。
しかしそれでも私が黄瀬を黒子の「マスト好敵手」であると思えるのは、黒子が個人的に「嫉妬」という感情をモロに向けた相手が黄瀬ただ1人だったからです。
黒子がキセキの世代を「倒したい」と願う大義としては例えば「誠凛バスケ部みんなと日本一になるため」だったり「自分の(チームで助け合う)バスケを認めさせたい」であったり、あるいは「また昔のみんなに戻ってほしい」「青峰くんに笑ってバスケしてほしい」といったようなものだったりしました。
……素晴らしいことだと思います。少年漫画の主人公が宿敵を「倒したい」と願う理由(わけ)としては充分支持できるものであるとも思います。
が、しかしそんな黒子がWC準決勝時、再び黄瀬と対峙した際に言ったのは「僕は黄瀬くんが嫌いでした」という、それまで彼が語っていたご立派な大義とはおよそかけ離れた、幼稚で私怨剥き出しの戦線布告でした。
さらに黒子は「(黄瀬くんに抜かされて)悔しかった」とも言います。
…ですが「才能が違う」のは彼だって十二分に自覚しているはずです。
だって相手は才能に恵まれたキセキの世代なんです。
チーム戦ならともかく、個人的な能力で「凡人」の黒子が敵うはずもない。それを「嫉妬」する方がどうかしている。
さらにポジションだってまったく違うわけですし…そもそもシックスマンの黒子と黄瀬じゃチームにおける「役割」だって別物なんです。同族嫌悪の対象にすらならない。そのことについても黒子自身、一番よく理解しているはずですけどね…
つまりどこからどう見ても黒子が黄瀬をわざわざ「ライバル視」する理由なんて見当たらないんです。
だけどそれでも黒子テツヤは、他ならぬ黄瀬涼太を「自らのライバル」として意識せざるを得なかった――
そこにあるのは「ポジション的なもの」や「実力の差」なんかじゃない…ただただ「コイツにだけは負けたくない」という”理屈抜き”の生々しい感情だけです。
その点が、同じ「影属性」ゆえに合わせ鏡として、おのずから対立関係となる高尾や黛との大きな違いとも言えるのではないでしょうか。



えー…というわけで、若干強引にまとめた感もなきにしもあらずなのですが![]()

異論は受け付けます!
結局長くなりましたが、全部読んでくださってありがとうございました!
