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Channel: ゆめかたつの曲解的漫画考
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【今週のジャンプ49号感想】黒バス236Q「進化の代償」として失ったものとは・・・試合開始早々にして、なかなかシビアな展開になってきました

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こんにちわじマニア
yukuです。
 
今週のジャンプ感想
読んだ順番にいきますっ!
 
 
■食戟のソーマ
わたくしごとですが、「しょくげき」って入力したら一発変換で「食戟」って出るようになりました!
賢いパソちゃんです(>∀<)
 
すみません本編行きます。
 
完膚なきまでのスパイスに関する知識の差を見せつけられたソーマはしかし、なんのためらいもなく葉山のカレー料理を超えると宣戦布告。
これにはさすがの葉山もいぶかしみます。
たしかに付け焼刃で対抗できるほど甘い相手でもなく、ここはいったんその実力差に戦慄するところだろう、とは読者である私も先週は思ってました。
 
が、ソーマはいいます。
 
「幸平ソーマにとって」
「今の時点で負けてることは」
「ちっとも問題じゃねーんだよ」
 
かつてソーマはゆきひらで、あの親父のもと、未熟であまりにも経験値の低い自分を嫌というほど自覚しつつもそれを嘆く暇もなく新メニューを任され手探りの状態から未知の料理にぶつかってきたという経歴があります。
 
未熟なこと、無知なことを嘆いていてもはじまらない、葉山のようなその道を極めた達人たちに怖気づき立ち止まっていたらいつまでたっても前に進めない、ならば「あきらめて前のめりでいくしかない」と言うソーマ。
 
ツッコミどころがないわけじゃないですが、それでもなかなかいいこというなあって感銘を受けました。
 
とはいえこの漫画に至っては、「一点極め主義」の料理人は得てして「かませ」になるというのが、にくみ戦にて証明されてしまっているので、葉山もまた、ガチガチの理論に沿った完璧なスパイス調合によるカレー料理を出すも、ホスピタリティの側面でツメを誤り自爆・・・的な流れになるのかもですね。
 
ちなみに私の個人的好みですが、カレー料理のスパイスはクミン以外すべて、ホールよりもパウダー派です。
 
 
■暗殺教室
まさか本当に渚きゅんの女装が拝める日が来るとは・・・。
今思えば、プール回での片岡さんの「渚、あんた男だったのね」的なあの会話もまたこの日のための伏線だったのかもしれないと思ってしまいました。
 
女子の方がサラっとかっこいいことしても、それでも男子はかっこつけなければならない、そーかんがえるとたしかに男子も苦労がつきないです・・・。
とくに今回は女性陣が勇ましく大活躍回で、男子の渚くんは立つ瀬なかったですしね^^;
 
ちょっとした閑話休題的にいい話でした。
 
 
■ワールドトリガー
やはりただでは転ばなかった風間さん。
しかしまあ一矢報いることはできたのかな?
そして千佳や空閑と並び、風間との模擬戦により一気に鳴り物入りとなったオサム。
そんな彼らの話題でもちきりな隊員たちの様子を見てほくそ笑む実力派エリート迅。
 
この状況もまたすべて迅の描いていたシナリオ通りといったところでしょうか。
しかしこれだけじゃ終わらないと迅さん。
まだまだいろんな目論見があるようです。
本当に敵に回したら恐ろしそうです。
 
 
■黒子のバスケ(236Q)
火神のマークが赤司様から葉山に戻りました!
「戻してよかったのか」と根武谷に尋ねる木吉。
だが、「総合的には火神が上でも平面勝負では小太郎も負けてない」と自信満々で答える根武谷。
 
しかし葉山はなかなかいいキャラしてますよね。
賑やかし要員として以外にも、もう少しスポット当たって欲しいのですが・・・
 
そして黒子の「影」としてのプレイスタイルが機能してないことにじわじわと気づき始める誠凛。
 
ベンチも深刻な面持ちです。
 
赤司はいいます。
中学時代・・・黒子にパスのバリエーションを増やすことはさせても、それ以外のシュートやドリブルは身につけさせなかった。
それはなぜか。
シュートやドリブルで目立ち、コート上で光ることを覚えてしまえばその先に待っているのは「影」としての機能の喪失。
極めつけはあの海常戦でのブザービート。
もはや黒子の「幻のシックスマン」としての持ち味は失われた。
かつてIHでの敗北から学び、WCでの打倒キセキの世代に向けて試行錯誤の上、進化させてきた「パス以外の技」、それがファントムシュートだったりバニシングドライブだったりしたわけですが、その先にあるのはあまりにも無慈悲な代償・・・。
 
最後の身も蓋もない感じのナレーションとあおり文が戦慄を呼びました。
・・・っていうか先週の「倍返しだ!」のあおり文は正直どうかなって思っていたところでしたので今週のハイセンスなあおり文は喝采ものです。
 
こんな感じで以上です!
 

 
黒子っち、ついにこの日が来てしまいました。
これまでにも何度となく兆候めいたシーンはありましたが、まさかこんなにも早く訪れるとはって感じです。
 
そして赤司様、やはり黒子にシュートを身につけさせなかったワケはきちんとあったのですね。
 
青峰はいぶかしがってましたが、赤司はこちらが思っていたよりずっと、先のことまで考え抜き、黒子を「幻のシックスマン」として使い続けるためにはどうすればいいか、綿密に計算していたようです。
それだけでも赤司の凄まじいまでの采配力というのが窺えます。
さすが帝王学パネェって感じです・・・。
 
そして赤司が今回「黒子を影として機能させ続けるためにシュートを身につけさせなかった」とカミングアウトしたことで、私の中で実はずっと引っかかっていた「ある疑問」がもしかしたらちょっとだけ解消されたかもしれないです。
 
これはまだ仮説段階なのですが・・・
 
ずっと不思議だったんですよね。
黒子は3軍体育館幽霊事件以降、恐らく毎日のように青峰と部活終わりに2人で居残り練習していました。
まあだからこそ赤司との出会い、そして「幻のシックスマン」として見出されたわけなのですが・・・
 
しかし「中2初夏」の時点で青峰と居残り練習の1on1をしている相手は黒子ではなくなぜか黄瀬でした。
 
黒子は果たしてどこへいったのか。
いつのまにか居残り練習の青峰の相手が黒子から黄瀬に入れ換わってるんですよね。
 
かといって別に青峰と黒子が仲違いしたような様子もなくむしろ一緒に帰るほどの仲であり、光と影の相棒同士でもあり、また黒子自身、本来ならば一軍に上がったのだからこれまでよりももっと青峰との自主練によるスキルアップは必須だったはずです。
 
まあ、一軍の練習にいっぱいいっぱいで自主練する体力が残らなくて退いたっていう説もあるでしょうが、ひょっとしたらぱったりと黒子が青峰との居残り練を退いたその背後には赤司の采配があったのかもしれないなって、今回で思ったりしました。
 
黄瀬を新しい1on1の相手として青峰に仕向けたのは赤司・・・とまでは思いませんが、黒子が青峰との自主練の相手を自然なかたちで黄瀬に譲ったその背景には赤司のなんらかのアクションがあったのかもしれません。
もしあのまま黒子が自分の目の届かないところで青峰との自主練の中でシュートやドリブルを覚えてしまっては元も子もないですからね。
 
赤司のやったことは、黒子をあくまでも「幻のシックスマン」として使い続けるためにパス以外の可能性の芽を摘むという意味合いでは、いち選手に対し随分残酷な采配だとは思いますが、一方で、黒子が帝光でバスケを続けていくためには、ひいては友人との約束を遂行するためにはそれしか道はなかったのだと黒子が自分自身で選択した道でもあったわけで、一概に赤司を責めることはできないですよね。
 
しかし、赤司をして「想定外だった」と言わしめた「ミスディレクションを取り入れたスタイル」。
目立ってしまったことで「影の薄さ」は失われてしまったものの、もし黒子に活路があるとしたら、「ミスディレクション」のさらなる応用・・・ということになるのでしょうか。
 
かつて木吉が黒子に言った「自分に限界を引く必要はない」という言葉。
なにも「影」になることでしかチームのために貢献できないわけではない。
そして「チームで大切なのは自分が何をすべきか考えることです」―これはかつて黒子が教育係として黄瀬に授け、黄瀬の成長を促した言葉ですが、今こそこの言葉の意味を黒子自身が見つめ直し、帝光時代の呪縛から脱皮すべき節目なのかもしれないなって思いました。
 
黒子っちにはいろいろと試練のときですが、どうか乗り切って欲しい気持ちでいっぱいです(>_<)
 
 
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