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【DEATH NOTE】ヨツバキラ編を振り返る(その3) 自分の仕事に「誇り」を持てる喜び

その2の続きです。


ついに火口を追いつめたLと捜査本部。

そしてその情報は密かにLと繋がっていた奈南川を媒介し、他のヨツバキラメンバーの知るところとなります。

これまでのヨツバキラとしての所業が明るみになった時、これから自分たちはどうなってしまうのだろうと案ずる紙村に対し、奈南川は言います。

「三堂 紙村 ヨツバは傾くかもしれない」
「キラが捕まればまた世の中も荒れるだろう」
「しかし」
「そういう時にこそヨツバの為」
「社会の為に貢献するのが」
「本当のヨツバ社員じゃないのか」

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脅されていたとはいえ、結局はヨツバの繁栄と自分の地位のために「殺しの会議」に参加し、キラの殺人に加担してきた奈南川たちに、大手企業の社員としての矜持を全く見いだすことはできないでいたので、この局面で奈南川の口から「ヨツバ社員としての社会貢献」というワードが出てきたことに若干意外な気持ちがしました。

しかし紙村のいうように奈南川や三堂に至ってはデスノートなど使用せずとも充分に出世が望める器であり、またヨツバを繁栄させられる能力もすでに備えていたわけで、そういう意味ではもしかしたら「殺しの会議」メンバーに選出されてしまったこと、そしてキラを止める術がなかったことに忸怩たる思いを抱えながら過ごしていたのかもしれないと思うと、同情を禁じ得ません。

ところで逃走の最中に火口が「死神の眼」を得てしまったことで思いがけず虚をつかれ、追跡が後手に回ってしまったL側でしたが、そんなとき火口の逃走経路を塞ぎ見事袋のネズミに追い詰めたのが、かつて決別したはずの相沢・伊出コンビです。

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そうそう、たしか相沢さんは家族との生活を守るために、もはや日本警察とは相対する立場となってしまったL率いるキラ捜査本部から一旦は離れたんでしたね。

自らが決断したこととはいえ、これまで生活を犠牲にしてでも正義を賭けてキラ捜査に打ち込んできた相沢にとって、それを諦めるということは「生き甲斐」を奪われるに等しいことだったでしょう。

しかしそんな相沢を掬いあげたのは同じくかつてはL側と決別し、日本警察がヨツバキラに懐柔された後も独自にキラを追っていた伊出でした。

「これから先どんな事があっても」
「俺達にはキラを追い続けてきたという誇りがある」

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「地位」や「ステータス」なんかじゃない。

自分の仕事に「誇り」が持てる喜び。

仕事のやり甲斐ってきっとこーゆうとこから生まれるんだなあとしみじみ…

誇りさえ失わなければ、どんな理不尽も、困難な壁も乗り越えられるような気がします。

先般、奈南川が「ヨツバ社員としての貢献」について語ってましたが、いくらキラの力で企業繁栄に貢献したところでそうして得た自分の地位に「誇り」など持てるはずもなく、その意味で彼らはたとえキラが勝利を収めたところでやはり幸福な人生だったとは言い難いのではないでしょうか。


ワタリはすごいですよね。

決して表舞台において名を轟かせることのないLの「影的存在」ですが、その仕事ぶりはいつも素晴らしく、そしてまた、Lから絶大の信頼を置かれてるという意味で誇りとやりがいを持って自分の能力を最大限に活かしているように見えます。

相変わらず「いい仕事」するワタリ

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夜神月だって、もしデスノートを拾うことなくLと何らかの形で出逢い共に捜査するという未来があったのならば…きっとワタリに並ぶLの優秀な相棒として腕を鳴らしていたのかもしれません。

そう思うとデスノートの存在を境に月とL、2人の「正義」が真っ二つに別れてしまったことは少し悔やまれます。


かつてL自身も言及していたように、咄嗟の際の洞察力は夜神月に軍配があがっていることがよくわかる一コマ↓


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が決断力の速さでいえばLは月の比ではない。

こればかりは経験の差でしょうか…

もし2人の正義が別つことのない未来があったとするならば…ニアとメロのように、互いが互いを補い合う、あるいは刺激し合える、素晴らしい相棒関係になれていた可能性も充分にあったんじゃないのかなとすら思えたりします。








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