2014年の週刊少年ジャンプ本誌40号にて、惜しまれつつも大団円を迎えた『黒子のバスケ』――
その後、ジャンプネクストにて連載が再開され、新章では、かつて「敵同士」であったキセキの世代と黒子・火神によるチーム結成によりアメリカチームに挑むという展開が繰り広げられています。
私も毎号楽しみに読んでいるのですが、新章はこれまでのようなストーリー重視というより、どちらかというとエキシビジョン的な要素が大きいようです。
恐らく黒子側がスカっと勝って円満終了ってことになるのだろうとは予想されますが…だとすれば今回の「EXTRA GAME」がやはり『黒子のバスケ』の最終章であるということになるのでしょうか
まあ普通に考えてその終わり方が最もスッキリしていてよい幕引きなのでしょうね
しかしながら個人的に、どうも「黒子のバスケ」はまだ続くんじゃないだろうかという見解を捨てきれないでおります。
もちろんそこには少なからず「まだ終わってほしくない」という「願望」的な要素もあるのですが…
というわけで以下、「実は黒バスにはまだ回収されていない新章が控えているのではないか」という曲解についてつらつら述べていきいと思います。
黒子テツヤにとってのラスボスはキセキの世代でもなくアメリカチームでもなく火神だった?!
かつて黄瀬は黒子に「黒子っちと火神とはいつか決別するっスよ」と予言します。
「いつか必ず…」
「”キセキの世代”と同格に成長してチームから浮いた存在になる」
とも…
しかしIH桐皇戦での惨敗で「光と影」の関係がギクシャクしたかのように見えたそれは、実は「決別」などでなく、「一度互いに1人になって頼ることをやめ、より強くなるため、より大きな力を合わせて勝つために」という新たな決意として、結果、黒子と火神は「絆」を深め合うこととなります。
つまりこの時点で黄瀬による「黒子と火神の決別」予言は一見、回収されたかに見えます。
しかし本当にそうなのでしょうか……?
その後はこれといって「決別」に繋がりそうな素振りは2人の間には見られないので、何とも言えないのですが…ひとつだけ、気になる描写があるのであげておきます。
それは、アニメ黒子のバスケ第1期EDの1コマなのですが…
▼まずはこちらをご覧ください
ワンオンワンをする青峰と黄瀬ですね…
恐らく1期クライマックスのIH準々決勝で競い合う2人の描写カットであることが窺えます。
2クール目のEDでこのカットが出てきたときには「あっ…今期で青峰vs黄瀬戦までやってくれるんだな」と胸躍った原作派視聴者も少なからずいるだろうなと思われます。
▼次にこちらをご覧ください
緑間と…木吉?!
若干珍しい組み合わせではありますが、2期のWC予選、ゴール下でのリバウンド戦を語る際にこの2人は欠かせません。
つまり…1期EDにも関わらずこの時点ですでに2期のネタバレ的要素が含まれていたりもするわけですね。
▼では最後にこちらをご覧ください
黒子と火神ですね…
まあ普通に見れば、光と影コンビの連携プレイとも捉えることができますが…
その前の「青峰・黄瀬(IH準々決勝のハイライト)」→「緑間・木吉(WC予選のハイライト)」という流れで見るに、黒子と火神のカットもまた、「対立すべき2人の姿」を先行描写したカットであるべきなんじゃないのか?とも曲解できるわけでして…
さすがに無理がありますかねwww
しかしながらこうしたアニメのOPやEDに挿入されるいわゆる「ネタバレ」的なカットは黒バスだけに見られる仕掛けではありません。
たとえば私がイチオシの「アニメOP及びEDによる先行ネタバレカット」が行われた例としてあげさせて頂くと、アニメ『D.gray-man』のOP・EDがあったりします。
※以下、暫しDグレの話題が続くのでスルー可です…
これはDグレ1クール目のOPなのですが…
「巻き戻しの町」で主人公のアレンたちが出会った、何をやらせてもダメなネガティブ思考の適合者・ミランダさんの、すでに団服を着た姿が描写されてます。
このOPによって私たち視聴者が「わっ…あのミランダさんがゆくゆくはエクソシストになってアレンたちと仲間になるのかな?!」と期待を膨らませられるという、素敵なネタバレ効果が発揮されるのです。
これは先般述べた黒バスEDでいうところの「青峰・黄瀬」及び「緑間・木吉」効果と同じですね。
そしてDグレにはもう一つ、重大なネタバレ的描写があったりします。
それがこちらなのですが…
すごーく…すごーく解かりづらいのですが…
当時のDグレアニメ派の方、気になっていた方も多いとは思われますが…
アレンの真後ろ、背中合わせにもう1人、ハットを被った「誰か」がぼんやりと浮かんできます。
これは「誰」なのか…
最近、アレンの中に「14番目」という、もう1人の人格が存在することが判明しました。
するとこのEDの描写は1クール目にも関わらずすでに先の展開である「14番目」の存在を示唆していたことになるのか。
(これについては諸説あるかと思われますが詳細はDグレ考察ブログさんの方を当たって頂ければ…)
恐らくですが記憶では、まだアニメ開始当時においてはアレンの中にいる「14番目」の存在について殆ど原作でも言及されていなかったように思われます。
つまり、この「ネタバレ」は先ほどのミランダさんの時と違ってファンサービスの類などではなく、原作者である星野桂先生との打ち合わせなどで「先の展開」を知ったアニメスタッフ側による「秘密の仕掛け」である可能性が高いわけです。
こうしたアニメスタッフさんの「遊び」ともいえる仕掛けが、先ほどの黒バスEDでいうところの「黒子・火神」のツーショットにもあるとするならば…
黒子と火神もいつか「決別」し、青峰や黄瀬のようにワンオンワンで戦う日がくるということになるのかもしれません。
なお、「EXTRA GAME」ではキセキの世代と「にわか」とはいえタッグを組んだことにより、個人的には火神と黒子の「光と影」としての関係性(というか機能)が少し薄まったような気がしなくもなかったりしております。
青峰がチームプレイを覚えた今となっては、試合の流れ次第では青峰と「光と影」タッグを組んだとしてもなんらおかしくはないですからね。
つまり火神=ダブル主人公の座が危ぶまれることになるとするならば、火神のキャラとしての存在価値として次に狙うポジションとしては「ラスボス」ということにもなるでしょうか。
ちょうど今、これといった因縁のある「ラスボス」は不在なわけですし…
というわけで火神ラスボス説としてはこんな感じです。
◆結論◆
上記仮説から、黒子のバスケの新章は「火神vs黒子」であるという見解です。
かなり願望入ってますが…
これまでは黒子の「光」として、また誠凛のエースとして、チームプレイに尽くしてきた火神がラスボスとして反旗を翻す展開が見たいです!
【おまけ】その他曲解
海常高校との練習試合後、ひょんなことから不良どもに絡まれていたバスケ少年たちに代わり、3on5で不良どもをコテンパにした黒子・火神・黄瀬でしたが…
このときの助けられたバスケ少年…2年生編の新章で誠凛高校に入部してきたりとかいう展開はないんですかね。密かに期待しているんですが…
そしてついに回収されなかった白金耕造監督と白金栄治監督の関係――
なぜ2人とも赤司が主将をつとめる高校のバスケ部に配属されたのか。
たまたま同姓だったのか?
それとも何か隠されたドラマがあったりするのか…?!
そこんとこも大変気になるところですので、最終回を迎える前に回収頂ければありがたい次第です(たとえば新章などで…)