※アニメオンリー派の方は盛大にネタバレ含みます注意!
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▼「バスケなんかどーでもいい」といいつつ、「キセキの世代」の名に執着を見せる灰崎
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くろこんにちわ
yukuです。
ついに黒子のバスケのアニメ3期が決定したようですね!
時期はまだ未定とのことですが…
今年の秋冬くらいには開始してほしいですねー
2クールで組んでほしいですね。
1クールだととても準決勝までやると尺が足りなさそうですので…
まあそちらについては気長に情報を全裸待機するとします。
2期はちょうど誠凛高校がキセキの世代センター紫原擁する「イージスの盾」陽泉高校を死闘の末打ち負かし準決勝への出場権を得るとこまででした。
つまり3期開始は灰崎vs黄瀬の「5人目のキセキの世代」の名を賭けた福田総合vs海常高校の試合で幕開けとなるわけですね。
というわけで、アニメ3期待ちきれない私がフライングにて灰崎戦について存分に振り返り、来たる3期への思いを馳せてみたいという気持ちから今回の記事をupいたしました。お付き合いいただければありがたいです♡♡♡
※ちなみに灰崎戦はコミックス19巻~20巻にあたります
■「準決勝(セミファイナル)で待ってます」交わされた熱い約束
死闘の末、準決勝へと駒を進めた誠凛!
すれ違いざまに、好敵手・黄瀬への熱い宣戦布告をする黒子。
そして不敵な笑みでそれに応える黄瀬。
誠凛といえば、黄瀬擁する海常高校とは練習試合での因縁もあり、新設校と舐めてかかっていた誠凛にまさかの敗北を喫した海常高校と、一方で夏のIHでは惨敗し再戦の約束を果たせなかった誠凛高校にとって、今回のWC準決勝こそが互いにとって因縁を果たす試合でもあるのです。
しかし、順調に準決勝への駒を進められるかに見えた海常高校に思わぬ敵が立ちふさがります。
それが、かつて黄瀬含めた5人が「キセキの世代」と呼ばれる前に帝光スタメンの座にいた、現在は福田総合のSFを務める灰崎祥吾です。
■「最も危険と言われた男」灰崎の恐るべき能力
試合に負けて傷心ながらもどこかスッキリとした様子の氷室と、愛弟子・氷室を温かくねぎらうアレックス。しかしそんな2人の前に現れたのが灰崎。
灰崎の登場により「仲直り」の機会を奪われるカタチとなった氷室と火神。
そして息つく間もなく灰崎と黄瀬の「因縁対決」がその火蓋を切ります。
▼バスケを何とも思ってないがゆえの、選手としてあるまじき暴力行為を働く灰崎
▼「バスケなんかどーでもいい」といいつつ、「キセキの世代」の名に執着を見せる灰崎
▼灰崎の宣戦布告を堂々と受ける黄瀬。そして「キセキの世代」5人目の名を賭けた因縁勝負が幕を開ける
ちなみに余談ですが私は最初、コミックス一気読みしたときは、この灰崎vs黄瀬戦があんまり好きになれませんでした(スミマセン)
その前の試合がアツすぎて、気持ちが乗れなかったというのもあるのですが…
灰崎の能力についての説明がいまいちあやふやなまま試合が進んでいったことが最大の納得いかなかった点だったりします。
いや、相手の技をリズムやテンポだけ変えて自分流にアレンジして見せることで、相手の技を「奪う」能力ってことは理解できましたが…
肝心の「盗まれた相手」の技はもう二度と使用不可なのかあるいは時間がたてば元に戻るのか、そのあたりがよくわからず、つまり技をたくさん奪われていた黄瀬や、変則シュートを奪われた森山先輩、福田総合の望月(スクープショットが得意な灰崎の先輩)はどうなったのかっていうことが気になって気になって仕方がありませんでした。
まあ、黄瀬もそのあとの準決勝で技を普通に使いまくってましたし、森山先輩も変則シュートは打っていたので、灰崎の「技を奪う」というのはあくまでもその試合限りの、一過性のものだったというのがあとから分かったわけですが…
チート能力バトル化してくれるのはまったくOKなのですが、だったら能力の細かい条件や制約などをきちんと作中で回収してほしいというのは切に思ったりしたわけです。
そして黄瀬のパーフェクトコピーの覚醒も唐突すぎて、ご都合主義観が否めませんでした。
…とまあオマエ本当にファンなのかと疑われるほど嫌なことをたくさん書きましたが
なぜわざわざこれを書いたのかというと、あくまでも上記の感想は私自身がまだ黒バスのキャラに愛情や思い入れが薄く、まあコミックス一気読みだったこともあり…気難しく物語重視でしか読んでなかった頃の感想をあえて振り返ってみるということで、今現在、黒バスを読み込んでから改めてこの灰崎戦に関する所感と比較するための作業ということで、ご寛恕ください。
つまり、「能力バトル」として読むとたしかに気になるところは無きにしも非ずといったところなのですが、この灰崎戦の大きな見どころはなんといっても黄瀬と黒子、黄瀬と火神、そして黄瀬と「キセキの世代」の関係について、黄瀬自身がしっかりと向かい合えた試合でもあったのかなっていうところにあります。
■黄瀬と黒子、そして青峰との絆
というのもこの灰崎戦は、灰崎には帝光時代に一度も勝つことができなかいままなりゆきでキセキの世代の5人目に収まった黄瀬が、その因縁の相手を倒すことでようやく胸を張って「キセキの世代」の一員となれた試合でもあり、また声を張るのが苦手である黒子が観客席から大声で好敵手である黄瀬に声援を送るという感動的なシーンもあったり、黄瀬に復讐しようと目論む灰崎を阻止し、陰ながら黄瀬をサポートした青峰の、かつてのチームメイトである黄瀬を思いやる気持ちが垣間見えたりと、準決勝のライバル役でもある黄瀬のバックグラウンドがきめ細やかに紐解かれた試合でもあるという見方ができるわけです。
▼灰崎に打ちのめされ這いつくばる黄瀬に観客席から大声でエールを投げる黒子
黒子といえばかつて「声張るのが苦手」と、屋上の決意表明の際も拡声器持参するありさまだったはずなのですが…
↓参考↓
ライバル黄瀬のピンチには苦手だったはずの「声を張る」ことも克服しちゃう黒子がめちゃんこアツイシーンでした!!!
黄瀬もまた、黒子たちとの約束を思い出し、立ち上がります!!!
そしてパーフェクトコピーを発動させ、負傷した足を狙った灰崎の卑劣な行為にも負けず、見事勝利をその手にするのです!!!
黄瀬といえばあの練習試合敗北以降、誠凛の公式試合には必ずといっていいほど観戦席に姿を見せ、黒子たちが打倒・キセキの世代という目標を掲げながら「新しい光と影コンビ」で強敵に挑み続け、自分が倒すことのできなかった青峰に100%の力を引き出したうえで勝利する様も見届けてきました。
そして陽泉戦では劣勢の誠凛に「がんばれ誠凛!」とエールを投げかけます。
今回は逆に、そんな黄瀬が勝利を手にする様を黒子たちが見届けるという構図の試合となったわけですが、IH準々決勝(青峰vs黄瀬)では、どちらにも肩入れしているそぶりを見せることがなかった黒子が今回で初めて明確なカタチで黄瀬にエールを送るのです。
「がんばれ」でも「負けるな」でもなく、「信じてますから」っていうのがまた胸熱です!
かつて自分のパスがチームメイトであったキセキの世代たちに「信頼」されなくなっていったと語る黒子でしたが、そのことに失望しつつも、今度は「好敵手」としてキセキの世代たちのプレイを「信じる」気持ちを示す黒子と、その「信頼」に応える黄瀬。
「黒子っちの相棒」にはなれなかった黄瀬でしたが、いろんなものを乗り越えて、「良きライバル」といったカタチで黒子との絆を確認できたこの試合は黄瀬にとって有意義なものであったに違いないと思うのです。
また青峰も、表立って黄瀬を応援する様子は見せなかったものの、黄瀬に復讐しようと待ち構える灰崎の企てを、自分の保身を顧みず全力阻止します。
黄瀬といえば、自らも「キセキの世代の下っ端」であると揶揄し、しかも灰崎に勝てないまま繰り上げで「キセキの世代」の名を得ることになったという経緯もあったりで、どちらかというとこう、キセキの世代の中ではぞんざいな扱いというか、軽んじられがちな存在のような印象があったのですが、決してそんなことはなく、きちんと大事な存在として思われていたことが読み解ける貴重な試合でもあったわけです。
IH準々決勝では黄瀬と海常高校との絆が主に描かれていましたが、この灰崎戦では黄瀬と「かつてのチームメイトたち」との絆が描かれた、ある意味、黒子vs黄瀬との準決勝に突入するであろう3期プロローグを飾るに相応しい試合回なのかもしれないと思ったりしています。