コンニチワールドトリガー
yukuです。
アイアンナイト、ついに最終回を迎えてしまいました。
いや正直、先週までの展開から考えるとこのまま持ち直すのかなと考えていたのですが…終わりはいとも唐突に訪れました。
さすが少年ジャンプ、打ち切り方に容赦無しです。
というわけで何とか気を取り直して…今週のジャンプ感想も読んだ順番にサクサクっといきます!!
■アイアンナイト
アイアンナイトというヒーローの存在こそが、街の住人の危機感を希薄にさせ、ゴブリンたちをつけ入らせる結果をもたらしてしまったことに気付かされた鉄兵。
しかし街の人間はただの馬鹿ではなかった。危険が迫ってるということを理解してもなお、ピンチのヒーロー・アイアンナイトと共に街に残り、今こそ力を合わせて戦う時と立ち上がります。そこにはたしかに、この1年間で培われた街の人たちと鉄兵との絆があり、そして守られるだけの存在だった街の人たちの正義感が芽生えた瞬間でもあり…しかしそんな街の人たちをみて鉄兵はある決断をします。
それは自分がみんなのヒーローであることを捨て、人格を失った「振り」をすることで街の人たちを避難させるということ。
いち小学生の下した決断としてはかなり壮絶なものだと思います。
その「街の人」の中には、かつて平和になったらお付き合いをしようと申し込んだだいすきな翼ちゃんも含まれています。
ヒーローとして死ぬのならば本望、しかし自分のために逃げることをせず共に闘おうと残る街の人たちを逃がすためには、それすらも許されず、街のみんなを偽ってまでひとり孤独にゴブリンに立ち向かう鉄兵はある意味、最後まで真のヒーローであり続けたのだと思います。
あ、いや鉄兵はひとりではありませんでしたね。「最後までキミの味方でいる」と言ってくれたユキちゃんが、鉄兵のヒーローとしての魂を引き継いでくれています。そして翼ちゃんもまた、どこまで鉄兵の事情を把握しているかについては明かされませんでしたが…ゴブリン襲撃以来、感情を見せることがなくなっていたその瞳からは大粒の涙が流されます。
やばいめっちゃこのシーン泣きそうになりました。
結局、闘いの顛末は描かれることなく物語は幕を閉じたわけですが、果たして鉄兵は無事、ゴブリンから街を救えたのか…
よくて相打ちですかね(;;)
そして、唐突に最終回でしたが、結局ユキちゃんって何者だったのでしょうか?
そこらへんまったく謎のまま終わってしまいましたよね。
単行本になる際には、その辺の回収もしてくれたりするのでしょうか…
■食戟のソーマ
ついにアリスの弁当が解禁!
色とりどりの繊細かつ計算され尽くした「手鞠寿司」
謎の霧の正体はなんと手鞠寿司鮮度維持のための液体窒素でしたーーー。
いやすごいです。科学と化学を駆使しまくってます!
こう、いわゆる1回戦ではたいてい、かませ側は詰めが甘いというのが定番だと思ってましたがこのマンガに至っては1回戦にして手抜き知らずで、ほんとコレにどないして勝つねんって感じなのですが…
きっと減点法じゃなく、さらにこのお弁当の上を行くものをソーマは出してくるのかと思うと、楽しみで次週が待ちきれません。
非の打ちどころがない理論づくしのアリス弁当。
ソーマはどう太刀打ちするのでしょうか…
■ニセコイ
こちらも弁当対決っ(>∀<)
対決っていうか……
いや「千棘ちゃん弁当」はないわ~~
千棘ちゃん、キャラとしてはめっちゃすきですけど彼女にはしたくない…
や、料理下手ってレベルじゃないですよね。
味が薄いとか、レパートリーが少ないとか、見た目が悪いとかくらいなら確かに愛情で充分カバーできるレベルだと思いますけど、吐きだすほどのマズメシを作る彼女はちょっと…って感じですね。
まあこの手の暴力系ヒロインは料理の腕が壊滅的っていうのがデフォなのかもしれないですけど。。。
愛情おにぎりのオチはちょっとyuku的に納得できないものがあったりします^^;
いや、そんなのでマリーちゃんとの差は埋まらないから!!yukuだったらもしどっちか選ばなきゃいけないんだったらこの時点でマリー一択ですね正直!
…と、キモオタが申しております
■ワールドトリガー
やばい、B級の猛者たちがつぎつぎとやられていってるんですけど…
ていうか木虎さんはどーなっちゃったんでしょうか。
ツノの説明は分かったから(いやいまいち分かってないのですが)木虎ちゃんを出せ―木虎ちゃんを出せー(`□´)/
■(読切)永久不滅デビルポイント
ヒロインのキャラデザが可愛くない、などと思いつつ面白くてスイスイ読んじゃいました^3^(満足)
スケットダンスの作者さんでもある篠原健太先生の読切作品だったのですが、こう、どことなくスケダンの中でも推理回やクイズ回を彷彿とさせる、緻密に計算された展開のストーリーでした。
頭を使って読み進めるもよし、雰囲気だけで読んでも全く大丈夫っていう、篠原先生の真骨頂ともいえる「分かりやすい頭脳戦」仕様で読みごたえもあり、極めてレベルの高い読切作品だったという評価です(←なぜか偉そう)
■黒子のバスケ
扉絵が小金井先輩だったのでもしやようやく満を持しての小金井先輩回かと昂ぶる気持ちを押さえつつページをめくりました。
やばいやばいやばい!思いのほか小金井先輩のターンでした!
もう感無量です(U_U)
かつて洛山選手たちの迫力に次々と心を折られていった誠凛選手たちでしたが、小金井先輩はどこまでも楽観的です、ある意味、もっとも肝が据わってるともいえるかもです。
しかしテニス部時代に培われた反射神経は抜群のようで…リコちゃんカントクもまた小金井先輩のことを「ダテに初心者であそこまでやれる運動神経じゃない」と評します。そりゃそうですよね!高校1年からバスケ始めて、それで関東大会まで行ってるんですもんね。そしてレオ姉もまた、小金井先輩の動きに、自チームの葉山と同じ「野生」の素質を見出します。天か地かの読み合いでまさかの小金井先輩、レオ姉を出し抜きます!小金井先輩すごいすごいです(涙目)
そして葉山ですが、前回のテンションからてっきりこのまま錯乱して軽率な行動に出てしまい赤司の怒りを買う的な展開なのかと思いきや意外と冷静に自分の愚行を認めた上で赤司に詫び、また赤司もそんな葉山にチャンスを与えます。
こうなってくると葉山、手ごわいですね。次のリベンジでは前回のように浮足立つことなく、しかし闘志だけは失わず挑んでくるってことですもんね。
赤司もまた、葉山のそうした部分に伸びしろを見出しているからこその処遇だったのかと思うと、やはり赤司の采配力侮りがたしって感じです。
こんな感じで以上です!
◇◆◇◆◇
アイアンナイト、終わっちゃいましたね。
第一話の時点では、本当に期待大だったのですが…一体何がダメだったのでしょうか。
僭越ながら、ここで私なりにアイアンナイトが惜しくも打ち切りレースから脱落した要因を検証してみたいと思います。
1.全体的に世界観が暗すぎてそもそも少年誌向きではなかった
2.キャラデザ・画風がWJに合わなかった
3.主人公にいまいち共感できなかった
4.敵キャラに魅力がない
5.ヒロインの不在が長すぎた
いま、ぱっと思いつく限りの考えうる要因をあげてみました。
まず、1の世界観ですが、たしかに鬱展開が続きすぎたっていうのはありますが例えば同じWJ作品でも『北斗の拳』のように1話目から混沌極まる世界観であってもヒット作に成り得ているという実績もあるので、これは一概には言えません。
また雑誌は違いますが昨今世間をにぎわした『進撃の巨人』なども、アイアンナイトに勝るとも劣らない暗澹とした世界観を持つ作品であるにも関わらずその人気の高さは言わずもがなです。
ではいったいそれらの作品とアイアンナイトの違いはなんだったのか。
そこに3の「主人公への共感度の低さ」があがってくるのかなと感じます。つまり、世界観は鬱だけどいまいち主人公に悲壮感や葛藤が見られない。まあ逆に平和慣れした小学生を主人公にしているということでどこか自分の置かれた不条理な状況を実感できず絵空事のように捉えてしまうところに不気味さを描写する狙いがあったとかそういうことなのかもしれませんが、描かれている壮絶な世界観に対し、主人公がヒーローとして闘う決意をする経緯があまりにも「ヒーローごっこ然」とした風に映ってしまい、いまいちついていけないというのが2話目以降の私の個人的感想でした。
また2.キャラデザ・画風についてですが、こちらも個人的好みというのはあるのでしょうが、あの独特な線の太い画風と、コロコロにいそうな癖のあるキャラデザが昨今の軟質な画風が主流のWJでは受け付け難いものとなっていたことは否めないのかなと感じたりしています。
そして私的に一番重要だったのが「4.敵キャラに魅力がない」
…これですね。
この作品のテーマを語るにあたり恐らく重要といえる、いわゆる「性善説と性悪説」に関していえば、性善説側にある主人公が最後まで正義のヒーローを貫く姿には感動を覚える一方で、性悪説側にある敵役(ここでいうところの国防軍リーダーになるのかな?)があまりにも小者すぎて、自分本位過ぎて、何かいろいろと語ってましたが何一つこちらの心に響かないというか、かといってまったく意思疎通のできない得体の知れない恐怖(いわゆる進撃の巨人でいうところの巨人のような)を与えられたというわけでもなく…まあ平たく言えば微妙…みたいな。
そしてストーリー的に、切磋琢磨し合える魅力的なライバルを出す感じの流れでもなく…敵キャラへの期待感はほぼゼロに近かったですね。
一方で、5.ヒロインの不在について、これはユキちゃんという存在がいたのでほぼ回避できていたのではないかというのが私の見解ですが、問題はユキちゃんのバックグラウンドが謎すぎってことですかね。いや、登場時はそれでよかったのかもですが、主人公のパートナーとして共に闘ういわゆるヒロイン代行の立場としては、もう少しキャラの由縁というものを小出しにでもいいから紹介してほしかったというのが個人的希望です。
まあ、ヒロインは文句なしに2人とも魅力的で、もしこのまま連載が続いたのならば確実に人気を二分する存在になっていたかと思うと無念です。
あっちなみに私はユキちゃん派です♡
…とまあ好き勝手書き散らしましたが、ではどうすれば面白い展開にできたのか、ということですが
1.敵側の結束感をもう少し出すべきだった
2.ゴブリンサイドVS国防軍という組織同士の攻防をもう少し綿密に描くべきだった
3.人間の二面性をもう少し描くべきだった
こんな感じです。
まず1.敵側の結束感ということですが、もう少し悪の組織のようなカタチにすればもう少し1G1G(Gはゴブリンの一人称)の個性も出せたでしょうし、敵側の魅力欠落も回避できたんじゃないかと思います。
そして2.組織の描写についてですが、これはワールドトリガーやD.gray-manの成功例からで、正義側の組織vs敵側の組織という対立に加え、上層部vs現場サイドという描写のマトリックスが実現できるという意味で、物語に深みを生む効果を図るというものです。せっかく国防軍という組織を登場させているのですし、もう少し使い方があったんじゃないかなとかって思う次第なのです。
そして3.人間の二面性について、これはひょっとしたらもし連載が続けばいずれ描かれるべきものだったのかもしれませんが…今のところ、ゴブリンに変容している者はみな、悪はどこまでも悪で、主人公のような正義側はあくまでも正義を貫くといった単元的な描写しかなく、それがすごく物足りないというのはありました。
あー、でも題材的にはすごく面白かったので、もったいない限りです。
屋宜先生の次回作に期待!といったところです。
案外、ラブコメ要素+ファンタジー的な作品を手掛けられるとヒットするかもしれないですね。
……どこまでも偉そうでほんとすみません。
でわでわ!
グッドナイトアイアンナイト![]()
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