くろこんにちわ
yukuです。
ついに『黒子のバスケ』第3回キャラクター人気投票の結果が発表されました。
総勢37755名の投票数。その第1位に輝いたのはキセキの世代を率いていたWC編のラスボス的ポジションでもある赤司征十郎で6276票。
ちなみに主人公の黒子テツヤは3505票で2位。
なお3位以下も、いろいろと着目すべき点が満載の投票結果となっております。
1位~10位までの順位は以下の通りでした
1位/赤司征十郎 6276票2位/黒子テツヤ 3505票
3位/高尾和成 2539票
4位/黄瀬涼太 2392票
5位/火神大我 2288票
6位/緑間真太郎 1983票
7位/青峰大輝 1670票
8位/宮地清志 1472票
9位/笠松幸男 1451票
10位/花宮真 1223票
本誌で公開されている10位以下の順位
13位/伊月俊 851票15位/降旗光樹 807票16位/木吉鉄平 744票17位/桃井さつき 732票19位/作者 622票22位/相田リコ 390票24位/テツヤ2号 333票25位/日向順平 329票28位/水戸部凛之助 256票41位/小金井慎二 68票54票/福田寛 13票55位/土田聡史 10票59位/河原浩一 7票※ちなみにツッチーの彼女さんも1票入ってたそうです投票結果については「うまくバラけたな」っていうのがまず感じた印象です。作品によっては、圧倒的主人公人気、あるいは主人公とそのライバルが人気を二分し、その他キャラと圧倒的大差をつけるといったものもこれまでに多くあったりしましたが、今回の投票結果に至っては、応募総数に対し、1位の票数があまりにもパッとしないというか、逆にいうとそれだけ程よく色んなキャラに票が散らばってるような気がします。WC後、もし新章に続くのであればきっとこの上位キャラに票が偏らない結果はのちのちの「強み」となってくるはずだと予見します。というのも、上位キャラに票が偏らない分、今後の展開に幅広い選択肢の可能性を得ることができるからです。3位以下の順位もほぼ理想的
なお、3位以下の順位に着目してみると、黒子テツヤを取り巻くキャラ相関図的にこれまた理想的なメンツであることが分かります。3位の高尾と4位の黄瀬、この2人に共通しているのはどちらも「主人公である黒子テツヤの好敵手ポジション」であるということです。まず、高尾といえば日向に「まるで秀徳の光と影だ」といわしめる存在でもあり、また高尾自身も黒子に対し「同族嫌悪」意識があると明言し、黒子も「その気持ちは分かる気がします」と返しております。いわゆる似た者同士、「合わせ鏡」的ライバルポジです。秀徳主将の大坪にして「やはり黒子のマークは高尾じゃないと無理なのか」といわしめ、まさに黒子にとっての天敵ともいえる存在であることが描かれています。なおWC予選にて黒子のバニシングドライブ習得により高尾のホークアイは見事攻略されてしまいましたが、もしWC決勝戦のあとも連載継続となるならば今度は高尾が黒子のバニシングドライブをさらに超える新たな技で返してくる可能性も充分に期待することができます。そして4位の黄瀬はWC準決勝にて黒子自身より「ライバル宣言」をされている、いわゆる公式ライバルともいえる存在です。ポジション的にはパス特化の黒子と、点取り屋でもあるSFのポジションを担う黄瀬とでは、高尾と黒子のような「合わせ鏡」の要素は薄いですが、経験が浅くそれ故に「(模倣は得意だが)自分だけの技がない」と今吉に指摘される黄瀬と、「誰にも真似できない」ミスディレクション特性を持つ黒子。「才能が違うのは分かってます」「でも(黄瀬君にあっという間に追い越されて)僕は悔しかった」と言う黒子と、黒子の「オンリーワン」なバスケに尊敬のまなざしを向ける黄瀬とでは、互いに意識せざるを得ない関係であることが伺えます。黒子が「倒したい」と願うのはキセキの世代全員であることは明言されてますし、あるいは霧崎第一のラフプレイに対し「怒り」の感情をぶつけたりといったことはありましたが、黒子が個人的に「嫉妬」という感情をモロに抱いた相手は知る限り黄瀬ただ1人だったように見受けられます。そこにポジション的なものや実力の差などは介入ぜず、あるのはただ「コイツには負けたくない」という理屈抜きの生々しい感情だけです。そこが、同じ影ポジという特性的におのずと「好敵手」となるべき存在である高尾との大きな違いなのかなと思ったりしてます。個人的な希望ですが、この2人には新章に入ってからもずっとお互い「敵同士」でいてほしいと願ってます。たとえ作者さんが言及されていた「世界編」とやらに突入したとしても、です。意外な結果
さて、今回5位という、ダブル主人公としてはいささか地味な順位に落ち着いた火神ですが、この結果は「胸クソ展開」だった帝光編を経て、火神の株が必然的に上がるんじゃないかというこちらの予想は見事に裏切られるものでした。いや、5位でも充分快挙といえば快挙なのですが・・・そしてもう1つ意外だったのが花宮人気です。一体どういった層がこのキャラに入れたのか。もちろん純粋に花宮というキャラの持つ魅力への評価もあるのかもしれませんが、考えられることとして、・アニメ効果・アンダードック効果・帝光編効果まずアニメ効果はいわずもがなですので省きます。アンダードック効果とは、「負け犬効果」「判官贔屓」ともいうべき、いわゆる「劣勢」な立場のものへ対する同情票あるいはあまのじゃく票の可能性です。作品内屈指の「嫌われ」キャラでもあった花宮に対するアンダードック効果が発動した可能性も考えられなくはありません。そして帝光編効果とは、キセキの世代に魅せられていた層がこのたびの帝光編で糞っぷりに幻滅し、そしたらまだ最初から「嫌われ役」として登場した花宮の方がいっそ清々しくて応援できるわという心理から流れた票があるのではという見解のものです。あとは花宮というキャラが備え持つ、この作品の「負」の部分の一切を背負った部分が支持されているのかなとも感じます。いわゆる、かつての球磨川禊人気を彷彿とさせます。言ってることややってることはめちゃくちゃだけど妙に共感できる部分もあったり・・・そして最後まで改心しないあの徹底した悪役っぷり。キセキの世代が幅を利かせる高校バスケ界において、自分の非力さを存分に思い知らされ超え難い天才たちの壁を前に劣等感に苛まれ、やがては頂点を狙う気力も削がれ、しかしそんな鬱屈としたバスケット生活にせめて一矢報いたいと思う、たとえ「正々堂々」でなかったとしても。普通ならば良心やスポーツマンシップが邪魔をして実行には移せない、だけどだからこそ花宮の徹底したラフプレイは抑圧された破壊衝動を満たしてくれる、いわゆる「俺たちにできないことを平然とやってのけるそこにシビれる!あこがれるゥ!」ってやつなのかもしれません。・・・えー、花宮推しの方でこの記事を読んで下さってる方、「いや全然ちげーよ」って思われてたらスミマセン。異論は受け付けます。それと降旗くんが人気ある理由も教えて下さいm(__)m個人的に残念だったこのキャラの順位
小金井先輩の順位が・・・(;□;)思いのほか、ひ・・・ひく・・い・・・??もともとあまり期待はしていなかったものの、100票なかったのはちょっと予想外でした。レギュラーじゃないって点で活躍の場はおのずと限られてきますし、見せ場といえるほどの見せ場もないので仕方ないのかもですが・・・ていうか誠凛メンバーが全体的にぱっとしない感じですね。やはり黒バスは敵キャラに魅力のある作品ということなのか・・・たしかに誠凛みんなめっちゃいいひとたちばかりですが、いまいちキャラとして「毒っ気」が足りないというのはありますよねー。そして誠凛メンバー自身がほかの対戦相手との因縁や絡みがあまりにも少ないというのもいまいち順位がパッとしない要因の1つかもしれません。だとすれば火神・黒子以外の誠凛メンバーでは唯一、降旗くんが赤司様と接触があったりと、そういう意味では因縁効果も少しはある分、他の1年ンバーよりは突出して降旗人気が高かったのも合点がいく気がします。キセキの世代間での人気事情
キセキの世代5人だけを抽出して順位を並べてみると以下のような並びになります。赤司(1位)黄瀬(4位)緑間(6位)青峰(7位)紫原(10位以下)黒子の「昔の光」であり、誠凛を唯一、公式試合で負かせたことのある好敵手というポジションの割にはぱっとしないのが青峰の順位。そして紫原に至っては10位以下の圏外という結果に。まあ紫原の場合、この空気的ポジションが逆にオイシイと実は秘かに想ったりしているのですが・・・緑間の場合は、緑間個人の人気はもとより、緑間を取り巻く人間関係まるごと愛されている・・・という要素もあるのかなと思ったりもしています。緑間と高尾の関係、そして緑間と秀徳の関係。恐らく学校人気でいうと、この投票結果だけを見るに、秀徳人気ハンパない気がします。まず、相棒ともいえる存在である高尾の3位。そしてなぜかランクインしている宮地さんwwwきっと、緑間のストイックなバスケへの姿勢と秀徳の「不撓不屈」のモットーが見事にマッチして互いによい影響を及ぼし合う素敵な関係が、多数の支持を得ているのかなと感じます。黄瀬と海常高校との絆もそうですが、中学時代はお互い「相手に頼る」ことをせずワンマンプレイヤーだったキセキの世代たちが、それぞれ高校で出会ったチームメイトたちに影響を受け、成長させられていくところに大きな見どころがあって、そういう意味では秀徳や海常に比べてイマイチ桐皇や陽泉はその描写に欠けていたのかなというのが見解です(もちろんまったくなかったわけじゃないですが・・・)とくに陽泉の場合、監督も主将もチームメイトもすごくいいチームだとは思いますが、紫原の成長描写に関わる上ではやはり物足りない部分があったりして、インパクトに欠けたところがあったのは否めません。相棒役ともいえる氷室は火神との因縁の方にクローズアップが為されてましたしね。女子キャラの人気事情
アレックスや雅子ちんの順位が公表されていなかったので比較対象はリコと桃井だけになってしまうのですが・・・半数近くも差をつけて、リコよりも桃井の方に票が集まりました。とはいえど、2人とも圏外なんですけどね。やはり男子バスケットボール漫画ということでどうしても女子キャラの活躍シーンは削られ、存在感が空気になってしまうことは否めないのですが、それにしても1巻の時点では「一応ヒロイン」ポジだったことを考えるとリコの今回の順位は哀しいくらい低い結果です。ヒロインといっても恋愛要素が絡まないからなおさらヒロインとしての特色も出しにくく、いってみれば女子キャラを出す旨味というかメリットがほんと感じられない展開なんですかねいまのところ。まあ、女子高生にしてカントクだったり敏腕マネだったりする「ハイスペック女子」な部分に「女子キャラ」としての魅力はあったりするのでしょうけど、それだけで引っ張るにはちょっと厳しいものがあるのかもしれません。とくに桃井さんに至っては青峰敗北以来、マネージャーとしての活躍シーンの描写もなくなり、ほとんどキャラ立ちしなくなっちゃいましたからね。誠凛の練習にいきなり突撃したり、温泉シーンでリコちゃんを挑発したり、2号を見ていきなりぶっ倒れたり、そういうはっちゃけた奇行を繰り広げる桃井ちゃんのころがよかったなとか思う次第です。もし作者さんが桃井さんの好感度を気にしてそういう奇行を控えさせたのであれば、それは逆効果であると言いたい。たしかに桃井さんを大人しくさせたことでいわゆる「アンチ」は減ったのかもしれないですが、逆に桃井ちゃんのヒールな部分に魅力を感じていた私のようなファンにとっては残念でなりません。以上、えー思いのほかダラダラと脈絡のない語りになってしまいました。全部読んで下さった方ありがとうございます!長くなってすみません。